こんにちは、ナミです。
廃虚と言うと、地方や人里離れた場所に多そうですが、
実は、大都市にもかなりの数、存在しています。
むしろ建造物が立派だったり、大規模だったりするので、
荒廃しても尚ダイナミックな佇まいを残しています。
今回は、バラエティーに富んだ関西地方の廃墟をご紹介します。
立ち入り厳禁!?なアカン過ぎるスポットです。
Contents
1:土倉鉱山(つちくらこうざん)
1900年代の初頭にみつけられた金山です。
金のほかに銅や銀など、数多くの資源が出てきました。
現在は、入り口や作業場が残っています。
雪が多いエリアだったため冬季に災害が多く、
1940年頃に2㎞ほど移設した歴史があります。
20年に渡り、大規模な穴掘が展開されました。
選別作業場では、200トンを超える量が扱われていました。
しかし、1970年頃には輸入品に押され閉業しました。
古い地名は、その場所の歴史を物語ります。
土倉も貴重な素材が眠っている場所だと想像できます。
滋賀には、ほかにも資源を連想させる土地が多数あります。
2:イーゴス108
戦艦を連想するような仰々しい名称ですが、
実は、青空がよく似合う観覧車の名前です。
しかも“すごーい”が由来というのが驚きです。
滋賀県大津市に、市のシンボルと言えるタワーがありました。
レジャー施設やパーティ会場が併設していました。
中でも注目を集めたのが、世界ナンバーワンの高さを誇る観覧車です。
108(m)はその高さを表しています。
2000年代に入り、施設は閉業しました。
観覧車も解体され、ベトナムで使われています。
残念ながらユニークな名称は引き継がれませんでした。
最近、人気アニメに登場したことが話題になりました。
3:甲賀ファミリーランド
1970年頃にオープンした遊園地になります。
当時、滋賀県内で最も広大なテーマパークでした。
観覧車などのメジャーな乗り物はもちろん、
電車や消防車のディスプレイも人気を集めました。
しかし、アクセスがあまりよくありませんでした。
また、広大な敷地のアップダウンが激しいなど、難点がありました。
リピーターは増えず、開園からたった15年ほどで廃業しました。
その後、乗り物は20年以上もの間放置されました。
現在は解体されているものの、一部その形跡は残っています。
有名な度胸試しのスポットとして知られています。
4:摺子発電所(すりこはつでんしょ)
奈良県の七色ダムに置かれた発電所です。
今から90年ほど前に、現在の関西電力が設置しました。
このエリアは、いかだ下りが有名です。
古くから、間伐した材木をいかだで運ぶ手法があり、
ダムの水路といかだの水路とがうまく共存していました。
しかし、近くに国内最大規模のアーチダムが造られ、
完成からわずか30年で引退することになりました。
建物の上半分が、水上に残る形になっています。
取り残された姿は、まるで宮殿のようです。
遠目には幻想的ですが、見ていると怖さがあります。
大阪府北部地震以降、規制され近付けません。
5:奈良ドリームランド
TDLより先に“ディズニーが関与した”遊園地です。
そんなものがあったなんて、
初耳という方もいるかもしれません。
有名な事業家である松尾氏が建設しました。
本場を訪れて強く感動し、ディズニー氏に助力を乞いました。
技術やエンジニアを提供してもらい、完成させたのです。
しかし、建設後に双方の思いの食い違いが露呈します。
ディズニー氏はあくまで日本オリジナルの施設だと考えていました。
この一件で、TDLの誕生が遅れたと言われています。
その後、TDLやUSJができ、2000年代の前半には閉園を余儀なくされました。
2016年以降、取り壊しが始まっています。
6:友ヶ島(ともがしま)
和歌山県の海峡に存在する、4つの島々を指す呼び方です。
いずれの島も、無人島です。
島々は、昔から山岳信仰の場とされていました。
また、大阪湾を防衛する砦が築かれ、地図からは消されていました。
修行者のみが出入りでき、許可なく近付けませんでした。
しかし、実際には太平洋戦争で陸への侵入はなく、出番なく終わりました。
現在は国立公園となり、山歩き用の道が舗装されています。
今となっては珍しい、独特の石造りが芸術的です。
アニメのような光景を醸し出していると話題になり、
人気の観光地となっています。
まとめ
いかがだったでしょうか?
とても幅広くて、廃墟は街の歴史だなとつくづく感じます。
ただ、事情がなければ廃業することも、そのまま放置されることもないわけで、
侘しさみたいなものを感じてしまいますね。
ただでさえ観光スポット満載のエリアですが、
訪れた際は、歴史探訪を兼ねて、
ちょっと立ち寄ってみてもいいかもしれません。