こんにちは、ナミです。
引き続き、関西の廃墟シリーズです。
今回は、町の主要な場所に取り遺されているスポットもあります。
存続していれば有名な観光地になったに違いない、
そんな廃墟があるのも大きな都市ならではです。
Contents
1:飯盛鉱山(いいもりこうざん)
自然豊かな紀の川市に取り遺された鉱山です。
明治の初期に見つけ出された当初は、個人が営んでいました。
その後、40年ほど経ち、法人に買収されて以降、
硫化鉄をメインに大規模な発掘作業が行われました。
1970年には閉山しました。
なお、建物の一部から有害な水が流れ続けています。
大手企業が敷地を一部代用していて、
設備を整えて、廃水の無害化を行っています。
ひと気がなく、夏は雑草が生い茂り、その姿を隠しています。
この周辺は、時折ハンターが出没するそうです。
廃墟に気を取られ過ぎないように注意してください。
2:鷹の巣遊園(たかのすゆうえん)
万葉集にも残っている、歴史ある名勝です。
その独特の地形や、イタリアを彷彿させる街並みで知られています。
岬には、淡路島を望む灯台があります。
街の象徴とも言える灯台のすぐそばに、遊園があります。
遺跡をたどる散歩コースで、1970年頃には造られていたそうです。
現在は手入れがされず、道なき道で危険な状態です。
実は心霊現象が起きると言われていて、
某有名なテレビ番組で取り上げられ、話題になりました。
廃業しているのかどうかも定かではなく、
いろんな意味で立ち入りは控えた方がよさそうです。
3:アクアパーク東山
京都市の中心部にあったレジャー施設です。
「都市型レジャープール」と銘打って、
バブル期にドライブウェイすぐそばに造られました。
当時、120メートルに及ぶスライダーは珍しく、目玉になりました。
2007年に閉園しましたが、そのまま残っています。
現在は土地の所有者によって閉められています。
立ち入ることはできませんが、ドライブウェイから見られます。
草木の中にあると、息を潜めた白い大蛇に見えます。
プールに謎のヨットが浮かんでいるという情報もあります。
広大な駐車場は介護施設として利用されています。
4:笠置観光ホテル(かさぎかんこうほてる)
京都の最南にある、自然豊かで情緒ある町です。
あちこちに珍しい石があり、神秘的な一面もあります。
国の遺跡指定を受ける笠置山は、町のシンボルです。
観光客をメインにした、町の名前を冠する大規模なホテルでした。
それが、1960年に開業し、わずか30年で廃業しています。
乗り換えなしの電車がなくなり、アクセスの悪さが一因でした。
温泉を前面に押し出して復活を目指すも、うまくいきませんでした。
悩んだオーナーが自ら命を絶ったという噂が流れ、
肝試しスポットになってしまいました。
たびたび放火事件も起き、曰くつきになっています。
5:海軍第三火薬廠(かいぐんだいさんかやくしょう)
大日本帝国の時代に、火薬を作っていた建物を言います。
もともとは、神奈川県平塚市に建てられました。
その後、京都府舞鶴市に移動しました。
舞鶴では、主にダイナマイトなどの爆薬が作られました。
戦後になると、役割が終わりました。
建物は、板ガラスの製作所、工業高校の利用地、スポーツ施設など、幅広く転用されました。
今も、レンガ造りの施設が遺っています。
兵器を造っていたと知っているせいか、重苦しさを感じます。
地元では「ロシア病院」と呼ばれますが特に関係がなく、
単に、見た目からきているのかもしれません。
6:愛宕山鉄道
京都の山は信仰のイメージが強いですが、その筆頭とも言える山です。
相当数の分社を持つ愛宕神社の総本社があります。
昭和の初め、一大行楽地として開発することになりました。
そのために鉄道を拡張し、駅と山を連結するケーブルカーの建設が計画され、
共同出資により、鉄道会社がつくられました。
駅が誕生し、1930年に入るとゲレンデなどもオープンしました。
しかし、アメリカ大恐慌のあおりを受けてしまいます。
太平洋戦争下では強制的に廃線となりました。
賑わうことがなかった駅もケーブルカーも、そのまま遺っています。
まとめ
いかがだったでしょうか?
戦争に関わった施設だけでなく、遊園地もホテルも、鉄道も怖い。
廃墟というのは、元がどんな場所であれ怖いものなんですね。
観光地の付近や、大きな道路からすぐのところにあると、
図らずも廃墟を訪れてしまうことがあるかもしれません。
かと言って下調べするのも怖いですし、八方塞がりです。