こんにちは、ナミです。
中国・四国地方と言えば、どんなものが浮かびますか?
出雲大社や国定公園などの歴史的で荘厳な雰囲気、
それとも瀬戸内海を臨む豊かな景勝でしょうか。
今回は、どのイメージとも異なる新たな一面をご紹介します。
地元の方にはよく知られた“いびせぇ”(広島弁で「怖い」(読んでください))廃墟たちです。
1:大久野島
うさぎの島として知られる小さな島です。
住人は、ほんの少しの人間と700を超える野生のうさぎ。
人懐っこくかわいいうさぎ目当ての観光客が、島を訪れます。
それだけならほのぼのした孤島なのですが、
実は、地図から消えた“毒ガス製造島”なのです。
終戦まで陸軍主導で危険物が製造され、
化学兵器の貯蔵庫、観測所、キャノン砲台などがあります。
気球型の特殊兵器の補修等が、女学生らの手で行われていました。
昭和13年以降は、地図に載らなくなりました。
以前は立ち入り禁止でしたが、今は近くまで行くことができます。
2:犬島精錬所
岡山市の宝伝港を出て、フェリーで10分ほどの島です。
煙突の風景が印象的で、島の象徴でもあります。
レンガ造りなど、産業遺産に認定されています。
煙突は、銅造りには欠かせないもの。
当時の日本は、銅が経済を動かしていました。
瀬戸内海は最適な場所として、多くの工場が建ちました。
犬島でも盛んに行われ、町は活づきました。
しかし、価格が大きく下落し、10年で幕を閉じました。
100年以上経つとは思えないほど、きれいな状態を保っています。
禁止エリア以外は有料ですが見学できます。
地下には、アート作品が飾られています。
3:別子銅山
国内のトップ3に名を連ねる、有名な銅山です。
奥地でありながら1万人の住民がいる大きな町でした。
現在は、歩きやすく舗装された散策スポットになっています。
登り口から約20分ほどで集落跡が広がります。
葉が茂る石垣が佇む姿は神秘的で、古代遺跡を思わせます。
少し進むと、学校や劇場の跡地もあります。
さらに奥には、発掘時に発見された美味しい湧水があります。
これ以降は坂があり、少しハードな山登りになります。
橋を行くと、輸送の要になった1000mにも及ぶトンネルがあります。
そばには、金庫部屋があった建物が残っています。
4:ホテル甚五郎
香川県高松市にある、半世紀前に造られたホテルです。
お経の札がいくつも貼られているという噂もあり、
まさに廃墟ホテルの代表のような存在です。
オープンは1960年。景色よし、立地よし。
数棟を擁する立派なホテルでしたが、
2002年の廃業後は、手付かずになっています。
窓がなく雨風をしのげず、床が崩落しています。
数年後には、ボヤ騒ぎも起きました。
周りに同じようなホテルはいくつかありました。
しかし、現在はすべて取り壊され、無二の存在になっています。
駐車場は解放されていて、
何も知らずに訪れた観光客は、その姿に仰天するそうです。
5:山口ニュージーランド村
最後は、山口県美祢市の有名な娯楽施設です。
“N村”と言われる、曰くつきの廃墟です。
30ヘクタールの広大な場所に、多彩なエリアがありました。
動物と遊べる牧場や、射撃場、飲食店など、
約20億を費やして造られた一大テーマパークです。
1990年にオープンし、翌年には42万人が訪れました。
しかし徐々に客足は減り、2005年に廃業しました。
最後の数年は再開を模索しましたが、目途が立ちませんでした。
また、2005年に射撃場の防護対策の不備で、
エリア外の来場者に矢が当たる事故も起きました。
これが廃業を後押ししたかもしれません。
まとめ
いかがだったでしょうか?
銅山は写真で見ると美しいですが、行くのは怖いですね。
廃虚が怖すぎて、島のうさぎですら怖いと思ってしまいました。
日本のことなのに、知らないことばっかりだなぁと思います。
でも、写真で見るだけで十分!くれぐれも近付かないようにしたいです!