こんにちは、ナミです。
日本ではなじみがありませんが、食材について国ごとに様々な規制があります。
最近話題になっているのは「トランス脂肪酸」です。
疾患リスクを高める有害な成分が含まれると判断され、段階的に禁止されるそうです。
特にアメリカでは、こうした規制が多く設けられています。
そこで今回は、アメリカで食べられないもの。特に高級な食材5つをご紹介します。
1:馬肉
馬肉を食べること自体が禁じられているわけではありません。
食べてもいいのです。ただ、食べるために殺すことは違法です。
アメリカで馬肉が供されるレストランはほとんどありません。
かつては、アメリカでも食用に処理されていた時代がありました。
しかし、50年ほど前に法規制され、
2010年にはその法律の延長が決まりました。
法規制は、動物保護団体の声を受けたもので、
アメリカでは、それほど馬食を好む文化がないことも背景にあります。
一方で、移民が多いため一定の需要もあり、
馬を南米に輸出し、馬肉を輸入するケースもあるそうです。
2:フカヒレ
まさに高級食材の代名詞です。
アメリカのセレブが中華料理に舌鼓を打つ…けれど、
実はフカヒレを食す機会がないなんて、とても意外です。
もちろんフカヒレを食べることが違法なのではありません。
サメ漁が規制されているのです。
乱獲が社会問題になり、絶滅の危機に瀕した結果です。
サメ漁ではサメのヒレのみを切り取り、サメの本体をそのまま海に還す事例が多く、
そのような行いは残虐であるとして、完全に禁止となっています。
カリフォルニア州では所持すること自体がNGです。
一部で密漁も行われていますが、これはアジアの国々が輸入しているそうです。
3:天然のキャビア
キャビアもまた、人気が過熱したことで乱獲が進みました。
初めに乱獲が行われたのはカスピ海周辺でした。
このエリアのチョウザメが絶滅に瀕したことで、
その代替品として、カリフォルニアに生息するチョウザメが注目されました。
後を追うように次なる絶滅危惧種となったのです。
これを受けて、今から50年ほど前に、
チョウザメ漁は取り締まりの対象になりました。
魚類野生生物局の捜査員は細やかに見回りをしていますが、
250人超の人員を割いても手が回らないのだとか。
規制をくぐり抜けて、いまだに密漁が行われているのが実状です。
4:フォアグラ
フォアグラは、レストランで食べることができませんでした。
これは、シカゴが独自に禁止したものです。
フォアグラを作るための餌の与え方があまりに惨いということで、
2006年から2年間、規制されました。
2012年には、カリフォルニアで、
強制的に餌を与える行為を禁止する法律ができました。
具体的には、肥えさせるために無理な飼育をすることを違法としたのです。
これについて、生産者やレストラン側と動物保護団体とで、
長い年月をかけて争いが続いていました。
最終的な司法の判断は、禁止法を支持。保護団体の勝利となりました。
5:フグ
フグに対して、アメリカの規制は厳しく、
免許がなければお店で出すことはもちろん、養殖も販売もできません。
ちなみに、欧州では売ることに加えて、消費することも禁止です。
フグが、危険な猛毒を体内に持っていることは知られています。
毒が回れば、人間は窒息してしまいます。
日本では、職人が丁寧に毒を取り除くことで、お店で提供しています。
あまり知られていませんが、東京ではさらに規制緩和され、
専門の免許が無くても、申請すれば、提供が可能です。
毒を持つ内臓や皮をはがしたフグに限り、仕入れて調理、販売ができます。
まとめ
いかがだったでしょうか?
数々の高級食材が規制されているなんて、本当に意外でした!
きっと、日本やアジアのレストランを訪れたら、格別に感じるんでしょうね。
アメリカと言えば、セレブがこぞって取り入れる“スーパーフード”のイメージもあります。
海の高級食材に続いて、こういうものも次第に枯渇するのでしょうか…。
いいものは人気が出てしまうので、難しい問題ですね。
最後までご視聴いただき、どうもありがとうございました!