こんにちは、ナミです。
動物ってかわいいですよね。一緒に暮らして、家族のように気持ちが通じ合えたら、なおさらです。
でも今回ご紹介するのは、「人間が動物に育てられた」というお話です。
映画やアニメとは違い、その人生は想像を絶するものです。
それでは、世界中から選りすぐった、5つの実話をご紹介します。

1990年、ペルーにまたがるアンデス山脈で保護された少年がいました。

少年は四足歩行で、野生のヤギと生活しているところを発見されました。

ヤギの乳を飲み、木の実などを食べながら、8年もの間、生きてきたのです。

体の状態を調査するため、少年はアメリカのカンザス州にある大学へと送られました。

担当チームの報告によると、両手の皮膚は激しく硬化しており、物を掴むのも難しい状態でした。

アンデスの丘陵や険しい岩場を四つん這いで駆け回るために、体が適応していったものと考えられました。

また、少年は、人間の言語を理解できませんでした。

しかし、驚くべきことに、一緒に暮らしていたヤギたちとは会話ができていたそうです。

2002年、ルーマニアの森で、トライアン・カルダラーという少年が発見されました。

7歳でしたが、営業失調で痩せこけ、3歳児程度の体格でした。

状況から見て、野良犬がトライアンの世話をしていたことは明らかでした。

そして、野良犬が亡くなり、その肉を食べたことも分かっています。

骨格異常や、感染症も患い、育ってきた環境を物語っていました。

保護された後、祖父に引き取られ、再び人生を歩み始めました。

このような幼少期を送ることになったのは、家族と離れ離れになったことがきっかけでした。

4歳の時に、父の暴力から逃れようと、母が家を出てしまいました。

残されたトライアンは、ひとりで彷徨い、森に迷い込んでしまったのです。

世界で最も有名な事例のひとつが、「オオカミ少女」と呼ばれる姉妹です。

ある村で、「森の洞窟に、オオカミと2人の幽霊がいる」という噂がありました。

村人たちは、キリスト教の伝導師ジョセフ・シングに、お祓いをお願いしました。

ジョセフは、オオカミの巣穴で、12歳のアマラと、8歳のカマラ姉妹を発見しました。

二人はひどい形相で、人間とは思えなかったそうです。

アマラは保護された翌年、腎臓炎で亡くなりました。

カマラは姉の死に涙を流し、亡骸から離れようとしませんでした。

その後、シング夫人に献身的に育てられ、立つことや、言語をわずかに習得しました。

しかし、1929年、17歳で腎不全のため亡くなりました。

8匹の野良猫に守られた赤ちゃん アルゼンチン

2008年、アルゼンチンの川岸で赤ちゃんが保護されました。

このニュースが話題を集めたのは、「誘拐」や「置き去り」としてではありません。

地元警察が、「8匹の野良猫が赤ちゃんを育てていた」と発表したためです。

実際に、猫が赤ちゃんの食料を運ぶ姿が目撃されています。

さらに、毛繕いのように、赤ちゃんの体を舐めたり、近付こうとする人間を威嚇する行動も見られたそうです。

赤ちゃんがどのくらいの期間、置き去りにされていたかは不明です。

しかし、「寒い夜は、猫が温めていたとしか考えられない」という見解を示す医師もいるそうです。

謎の死を遂げたチンパンジー坊や ナイジェリア

ナイジェリアにある森で目撃された少年ベロは、チンパンジーに育てられました。

発見当時のベロは、跳んだり跳ねたり、チンパンジーそのものでした。

その後、ベロは保護され、孤児院で暮らしました。

5、6年ほど経っても、ベロのチンパンジーのような行動はなくなりませんでした。

生後6か月で捨てられ、発見されたのが2、3歳。

人間としての最も大切な発育の時期を、森の中で過ごしたので、無理もありません。

それでも、少しずつ孤児院の中でコミュニケーションが取れるようになりました。

そんな矢先、残念なことに突然亡くなったのです。

死因は不明とのことです。

まとめ

いかがだったでしょうか？

家族と離れ、一緒に育った動物とも離れることになり、本当にかわいそうです。

もしかすると、これはほんの一部で、まだみつかっていないケースも、あるかもしれませんよね。

最後までご視聴いただき、どうもありがとうございました！