こんにちは、ナミです。
地球の極地にある南極は、まだまだ謎がいっぱい。
資源、通路、学術的な大発見…、未開の地は多くの人を惹きつけ続けています。
これまでの調査で、様々なものが発見されています。
今回は、その中でも選りすぐりの5つをご紹介します。
100年前のフルーツケーキ
人類が初めて南極に到達したのは、今からおよそ110年前。
ノルウェー出身のロアール・アムンセン率いる探検隊です。
南極で、古びた小屋が発見されました。
これは、アムンセンと同じ時期に南極を目指した、
イギリスのロバート・スコットたちが使用していたものです。
小屋では、当時の道具と一緒に、フルーツケーキがみつかりました。
さすがは天然の冷蔵庫！
まだ食べられる状態だったというから驚きです。
フルーツケーキは栄養価が高く、探検家に重宝されています。
100年以上前のケーキの味やその後が、気になるところです。
探検家を支援している団体によると、
小屋の保全が終われば、ケーキは元の場所へと戻されるそうです。
5000年前の動物の精子
南極で、貴重な「卵のう」の化石が発見されました。
「卵のう」は袋状になっていて、卵を包んでいます。
「卵のう」は腐りにくく、化石として残ることがあります。
今回の「卵のう」は、有帯綱の生物の繭と考えられ、
ヒルミミズに似た、柔らかい組織をもつ生物と推定されています。
有帯綱の生物はとても脆いので、生物そのものの化石は皆無です。
繊細で短命な精子が、化石として残ったのは、
有帯綱の「雌雄同体」という性質が影響しています。
精子は卵の中で放出され、卵のたんぱく質に保護されたのです。
有帯綱は情報が少ないため、歴史の解明に期待が高まっています。
精子ひとつから、思わぬ歴史がひも解かれるかもしれません。
3億年前の森の化石
南極は1400万年ほど前まで、緑豊かな大地でした。
今からは想像もつきませんね。
いろんな環境を経た南極は、生態系そのものに大きな価値があります。
古生態学者のエリック・グルブランソン氏らが、
南極最古の「森の化石」を発見しました。
およそ3億年前に存在した森と考えられています。
2億5200万年前、火山の噴火の影響で、地球の種の95％が絶滅しました。
この森は、どのように乗り越えたのでしょうか？
それは、噴火で発生した火山灰が一瞬にして森を覆い、
そのまま保存されたと考えられています。
保存状態が良く、植物な微細な成分まで抽出できるそうです。
植物の進化の解明が、大きく前進しようとしています。
高さ300mの巨大空洞
NASAの人工衛星が、氷河の下に、得体の知れない空洞をとらえました。
氷河が溶けてできたものと考えられています。
今、この空洞が科学者たちをざわつかせています。
まずは、40平方キロメートルという大きさです。
マンハッタンの3分の2。東京ドーム855個分…。
分かったようで分かりませんが、
高さが300メートルもあるというのだから、かなり巨大です。
さらに、氷が溶けるメカニズムが、まったくの謎なのだとか。
原因が分からないのは、不安です。
氷が溶けて、空洞化が進み、
想像もつかないことが起きるのではと、戦々恐々としているのです。
大量の隕石群
南極を語るうえで欠かせないのが隕石です。
同じ地球上で、なぜか南極で、多くの隕石が採取されます。
もちろん、南極をめがけて、隕石が落ちてくるわけではありません。
他の場所にも、同じように落ちてきています。
南極には、採取されやすい、南極ならではのワケがあります。
南極に墜落した隕石は、その直後から氷塊に捕らえられてしまいます。
そしてそのまま少しずつ移動して、山脈にぶつかって留まります。
隕石がまとまって発見されるのは、このためです。
また、風化したり汚れたりすることも少ないそうです。
ちなみに日本の南極隕石の採取数は、アメリカに次いて世界2位！
あまり知られてない、世界屈指のコレクションなのです。
まとめ
いかがだったでしょうか？
知れば知るほど、謎が深まりますね。
遠くない将来、面白いものがどんどんみつかりそうです。
今まで興味が無かった人も、
これをきっかけに思いを馳せてもらえたら嬉しいです。
最後までご視聴いただき、どうもありがとうございました！
